院内紹介
医療機器
炭酸ガスレーザー
生体情報モニター
Qスイッチルビーレーザー
VbeamⅡ
Qスイッチルビーレーザーについて
Qスイッチ・ルビーレーザー照射により、瞬間的に皮膚のメラニン色素を破壊し、表在性や深在性の皮膚良性色素性疾患を除去することを目的とした治療です。
通常1度の治療で除去されますが、症状や範囲によっては2回以上の治療が必要な場合もあり、疾患によっては治療半年後以降に再発する場合がありますが、原則として、通院は不要です。
必ずご確認ください
- 稀に点状出血が見られることがあります。
- 術後多少赤みが残りますが、やがてかさぶたになり、1~2週間後には自然に剥がれます。症例によっては、かさぶたが剥がれてから約3ヶ月は若干の赤みと色素沈着が残る場合があります。
- 治療後、傷の赤みがなくなり、治療部位が目立たないようになるには6ヶ月程度かかる場合があります。
- 原則として治療部位の発赤が取れるまでの期間はその部位の再照射ができません。
- 治療部位の大きさにより違いはありますが、おおよその治療時間は1部位あたり 10~15分 程度です。
- 治療は局所麻酔を行いますので、術中の痛みはほとんどありません。
- ケロイド体質(肥厚性瘢痕が出来やすい体質)の方には、内服薬、外用剤をオプションで使用して頂きます。
- 施術当日は患部を濡らさないようにご注意ください。シャワー、入浴は翌日から可能です。
- 照射後赤みや痛みが出ることもあります。部位によってはクリームまたは軟膏を処方しますので、医師の指示に従い塗布してください。
- 個人差によりレーザー治療後の炎症性色素沈着が一時的に生じる事がありますが、通常3~6ヶ月できれいになります。
- 大きなほくろ、開いた傷、もしくは皮膚疾患のある箇所は治療を行わないことがあります。
- 治療の経過により、発赤,水泡,痂皮を形成した場合は必要な治療を行いますので、当院の指示に従ってください。
- 扁平母斑など疾患によっては再発することがあります。これは、治療半年後以降から見られる症状です。毛穴から色素が広がってもとの箇所に扁平母斑が形成されます。この疾患の場合、再発するかどうかは、本人の体質によるものなので、治療を行ってみないとわかりません。
VbeamⅡについて
VbeamⅡ(ロングパルスダイレーザー)での血管系疾患に対する治療は、595nmのレーザー波長がヘモグロビンに吸収されやすいという大きな特徴を生かして行われる治療になります。
血中のヘモグロビンが短時間にレーザーの光を吸収・熱変性させることで、血管病変部の血管の内壁から熱破壊され熱凝固を起こし、病変血管自体が閉塞させる治療です。
この波長は正常組織にほとんど吸収されないため、正常組織を破壊せず、血管病変のみを選択的に破壊することができます。
症状により照射方法や効果も異なるため、治療回数は個人差がありますが、期間をかけて繰り返しレーザーを当てることで徐々に改善していきます。
適応となる皮膚良性血管疾患
単純性血管腫、乳児血管腫(苺状血管腫)、毛細血管拡張症
治療経過について
症状によって治療回数は異なってきますが、治療を重ねることで徐々に血管が目立たなくなり、色が薄くなってきます。照射後、皮膚は軽いやけど(赤みがでたり、はれたり、水ぶくれ)を起こしている状態になりますが、2週間程度で治まります。また治療直後から翌日にかけ紫斑を伴うこともありますが7日から10日前後で消失します。その後照射部位は一時的に色が濃くなることもありますが数ヶ月で消失します。
単純血管腫、乳児血管腫(苺状血管腫)、毛細血管拡張症は保険診療が適応となり、3ヶ月に1度の治療となります。
治療中の注意事項と自己ケアについて
- 紫外線を暴露することで一過性の色素沈着等の症状を引き起こす可能性があります。治療中は日焼け止め(SPF30以上)等を使用して日焼けをしないようにしてください。
- レーザー照射時は熱傷を起こす可能性がありますので、日焼け止め等は取り除き皮膚はきれいな状態にしてください。
- 痒みが出る可能性がありますが、掻かないようにしてください。掻いて皮膚を傷めることで色素沈着をおこす原因となります。
- 治療後の状態によっては照射直後から1週間程度はワゼリン等の軟膏を塗布する場合があります。その場合、治療後のケアについては個別に説明をいたします。
必ずご確認ください
治療が受けられない方
下記の病気や症状がある方、下記薬剤の使用中の方は治療を受けられません。
- 光過敏症
- 単純ヘルペス1型、2型の活動病変
- 開放創や感染創
- 刺青の部位
- 治療部位の癌
- 2か月以内の日焼け など
治療に注意が必要な方
下記の病気や症状がある方、下記薬剤を使用中の方は医師の判断によって治療が受けられない場合があります。
- てんかん発作
- ケロイド、瘢痕体質
- 免疫抑制剤
- ステロイド製剤
- 全身状態不良
- 抗凝固剤
- 糖尿病等の慢性疾患
- フィラー注入部位 など