風疹が流行!!

国立感染症研究所HPより

今年になり風疹が流行しているニュースが各媒体よりよく聞くようになりました。なんと10月までに昨年の1年の患者数の12倍とのことです。

風疹の症状自体は発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発疹症です。不顕性感染が15%程度あり、知らないうちに感染しているという場合もあります。基本的に予後が良好な疾患でウイルスに特異的に有効な治療は存在せず、風邪などと同じく対処療法を行います。

では何がそんなにニュースで取り上げられるほど問題となるのでしょうか?

風疹に感受性のある妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、出生児が”先天性風疹症候群”を発症する可能性がある。この先天性風疹症候群が生まれてくる子供に非常に重篤な症状を引き起こすため注意が必要なのです。

有効な治療が少ないが予防はできるというちょっと変わった疾患です。そして予防できなかった妊婦さんに感染が及ぶと大きな問題となるわけです。

そのため男女ともがワクチンを受けて、まず風疹の流行を抑制するという事が社会全体で必要になるわけです。特に30代以降の男性の抗体保有率は73%〜84%と他の世代と比べて抗体保有率が低くなっており注意が必要です。

当院では風疹抗体価検査、ワクチン摂取が可能です。特に現在症状のないかたの受診は自費診療となり実費の請求となりますが特別措置として初診料、再診料は頂いておりません。お気軽にお問い合わせください。