頭部の毛髪が円形や楕円形に突然抜け落ちる疾患です。自分の免疫細胞(T細胞)が誤って毛根組織を攻撃してしまう自己免疫疾患と考えられています。軽症例では自然に治癒することもありますが、進行すると脱毛斑が増えたり、全身の毛が抜けたりすることもあります。年齢や性別を問わず発症します。
脱毛部では毛が完全に抜け落ち、地肌が丸く見えることが特徴です。多くの場合、かゆみや痛みなどの自覚症状はありません。
円形脱毛症の原因を「ストレスからくるもの」と思っている人が多く見受けられますが、実際は「自己免疫疾患」であり、ストレスはあくまで誘因の1つです。慢性化すると治療が難しくなることもあるため、早期の受診が大切です。