中村哲先生の志は死なない

ネパールから帰国してすぐにアフガニスタンで長年人道支援にあたられていた中村医師の殺害のニュースを目にして悲しみと虚しさを感じました。医師として医療活動や人道支援を行いながら灌漑や学校建設を通じてアフガニスタンの社会に貢献をされていたそうです。ペシャワール会の活動をほとんど知らなかった自分の無知さも本当に情けないと感じました。医学部の授業に中村先生や日野原先生のことを学び、医師の心を育む授業を取り入れてくれればよいですね。ペシャワール会のメンバーの方は早くも事業を継続する意思を表明されたようです。悲しみの中とても勇気のいる決断だと思います。医療支援のみならず社会を救うためには仕事や教育というインフラが整うことが大切であるということは医師として感じる壁でもあります。日本にいても金銭的な負担にために選択できない治療があったり、海外支援に行っても現地の社会がうまく回らないとその場限りの支援になってしまい下手をしたらその土地の人の仕事を奪いかねなかったりと考えされるこの数週間でした。

明日が今よりも少しだけ良くなる様に、世界が少しでも平和になりますように、あなたの様な身を投げ打つような活動は到底できませんが、自分にできる何かを一生探していければと思います。