港区災害医療合同訓練に参加してきました🚑

今年は、非常に大規模な台風被害が多く災害対策についても多くを考えさせられる年でした。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。被害にあわれた皆様が1日でも早く平常に戻れるようお祈り申し上げます。

当院では昨年に引き続き今年も港区災害医療合同訓練に参加してまいりました。今年は当院から一番近い参加病院である山王病院さんでの訓練に参加させていただきました。

なんのための訓練かと言いますと、災害時に大病院に患者さんが詰めかけた時、重症な患者さんをより多く効率的に救うため軽症、中等症、重症と分類し素早く対応する訓練(トリアージと言います。)を行い、分類に分けられた患者さんを素早く治療に結びつける訓練です。

災害の訓練というと学校などで行う避難訓練などを思い起こしますが、災害用のテントが張られ、患者さん役の方もおり出血しているなどのロールプレイングもしており、対応している職員さんも非常に真剣です。

運ばれてくる患者さんを素早くトリアージ

入り口で分類された、患者さんは軽症、中等症、重症と程度に応じてそれぞれのエリアに搬送されていきます。

軽症エリアのDR

こちらは軽症エリアの先生たちを撮影させていただきました。

軽症エリアであっても出血している患者さんなどに接する可能性もあり。ガウンや、マスク、アイガードなどを装備しスタンダードプリコーションを徹底されておりました。

港区医師会では開業している医師であっても地域の医療活動に参加するため大規模災害があれば各病院に参集し医療行為をお手伝いし、大病院の先生たちの負担を減らし各病院の連携をとり患者さんの受け入れ態勢を整えていくという理想のもと合同での災害医療訓練を呼びかけています。

港区病院防災部担当理事である安岡先生の元、この訓練でも各病院間で同時連絡を行うトランシーバーでの通信訓練も同時に行いました。高いビルがそびえ立ちあまり良好な通信環境ではないため特殊なアンテナを装着したトランシーバーにて10Km以上離れた病院間でも良好な連絡が取れることを確認しました。

以上、一年に一度、災害医療を考える真面目な話でした。

皆さんも1年に1度はお住いの地域のハザードマップを確認し、どこに避難をするのか日頃から家族で話し合っていただいて、怪我をした時はどこで見てもらうのが最適か普段から準備をするのが良いでしょう。