足の裏が痛いけどこれってイボ?ウオノメ?🤔

皮膚科でよく受診が多いトラブルとして、足の裏のイボがあります。時には痛みがでるウオノメ(鶏眼)や足底表皮嚢腫などの皮下腫瘍などが似たような足のトラブルとなるためそれぞれの病気の特徴と対処法をまとめていきます。

イボとはなんぞや。というところですが医学的には尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)と書きます。尋常性とはありふれたという意味です。原因はヒト乳頭腫ウイルス(HPV)によります。微小な傷からウイルスが侵入し皮膚の内部に巣を作り他の部位や他人に伝染します。小児に発生することが多く、特に免疫力の低い幼稚園児や小学生低学年に多い印象があります。足底や指先に多く、徐々に増える傾向があります。イボを削ると点状の出血が見られるのが大きな特徴です。

もちろん大人でも発症しますのでいつの間にか指にイボができていたなどという方は引っ掻いたり弄る事で広がっていくため注意が必要です。他にも老人性疣贅といって加齢によりでき伝染しないイボも存在します。

一方でウオノメというのはなんでしょうか?清書によりますと主に機械的な刺激によって限局的に角質の肥厚したもので、肥厚した中心が芯のように角質の中に侵入し圧痛を伴うものです。簡単にいうと皮膚が硬くなってめり込んだ状態となります。機械的刺激のため伝染することはありません。靴や歩き方などが原因となるためインソールや治療用の靴をつかないながら治療を行います。

あまり件数は多くありませんが、足の裏が痛いと病院にいらっしゃる人の中には足底表皮嚢腫という皮膚腫瘍ができている場合があります。これは一見すると皮膚の厚みができるためできる部位によってはウオノメなのかな??と誤診する場合があります。実際には皮膚の下に表皮嚢腫という皮膚の袋ができ腫瘍となるため外科的に切除をする必要があります。この病気も前述の尋常性疣贅と同じHPVというウイルスの一種が関連していると言われています。この場合は手術の適応になります。歩くときに痛みが強いのが特徴です。

足底の表皮嚢腫

南青山TOKUNAKAクリニックでは日帰り手術を受けることができます。

日帰りで全身麻酔も選択することが可能なため恐怖心が強い方や痛みを我慢する自身のない方でも安全に手術を受けていただくことができます。

一人で悩んでいないで早めの受診を心がけてください。