熱傷増えてます。

皆さま明けましておめでとうございます。今年も南青山TOKUNAKAクリニックをよろしくお願いいたします。

今回は熱傷に関する記事を書いていきます。

地味に辛い熱傷(やけど)。この時期大変増えています。

寒さが堪える時期だから色々な方法で身体をあっためようとするからでしょうか!?冬に増えるのがカイロや湯たんぽ、便座、はたまた鍋をこぼしましたなんてゆうものまで原因は様々です。

この中で一番危険な熱傷は温度の低いもので受傷する、カイロや湯たんぽです。いわゆる低温熱傷ですがこれらのもので受傷された場合はまず医療機関に受診しましょう。低温熱傷については一度ブログでも書かせていただいたのでそちらを参照してください(危険な湯たんぽ

本日のメインテーマは医療機関に受診するまでの間どうするかです。

①冷水で冷やす:諸説ありますが30分程度冷やすなんていうのが子供の頃から言われましたがあまり科学的な根拠はありません。熱傷の原因にもよりますが通常のお湯がかかった程度であれば数分間の冷却と洗浄さえ済めば十分です。

手の熱傷であれば冷却することによって痛みを軽減することができるので保冷剤などで適度に冷やすというのは非常に効果的です。ただし痛みが軽くなるだけであり熱傷にとって良いかという根拠はありません。私が救急病院に勤めていた頃に多く遭遇したような体表面積の30%以上などという重症のやけどに限っては冷やしすぎによる低体温は致命的なため逆に体温を保つ工夫が必要になります。

②処置:水で洗ってもらった後何かしらでやけどの部分を覆う必要があります。

1)すぐに医療機関を受診できる状況にある場合、傷に張り付きにくいガーゼを当てて医療機関を受診する。

2)受診できない状況の場合、ワセリンを塗って傷に張り付きにくいガーゼを当てる。部位に応じて包帯やテープなどで保護。1日1回は処置を行う。びちゃびちゃ浸出液が出てくる場合は頻繁にガーゼの交換が必要になります。水疱ができている場合なるべくそのまま医療機関に受診してください。水疱が残っている方が痛みが軽い場合が多いです。

オススメの被覆材

1)水疱があるとき:デルマエイドモイスキンパッド どちらもサイズバリエーションが豊富で手に入りやすい。(近くのドラッグストアで傷につかないガーゼください!といえば似たようなのがすぐ手に入ります)

2)水疱にならなかったor水疱が破れた:キズパワーパッドハイドロコロイドという成分でできておりある程度浸出液を吸って適度な湿潤環境を保ってくれる。ややお高め。

そのあとはやっぱり医療機関に受診!

自己判断での治療は非常に難しいです。医療機関に受診しましょう。糖尿病であったり高齢であったり、様々な原因で治癒が遅くなる場合があります。特に低温でのやけどなど痛みのないやけどなど注意が必要です。やけどは小範囲であっても手術を必要とする場合があります。お近くの医療機関に相談しましょう。お近くにすぐ相談できるクリニックがない方は当院のオンライン診療までご相談ください。https://clinics.medley.life/clinics/5b445f43d606d31705e923cb