災害医療の前線で

 港区は都内でも屈指の大病院が集まる地域です。普段から風通しの良い連携を目指しいろいろな会を通じ、東京都や医師会や各病院の連携が行われております。

そんな中、平成30年11月11日港区災害医療合同訓練が開催されました。当院からも医師会の一員として災害医療訓練に参加して来ました!(潜入ルポ的な記事を書いてみます。)今回は普段から大変お世話になっている慈恵会医科大学さんでの合同訓練の様子ですが訓練は港区災害拠点病院等で同時に行われました。


動きやすい服装でとのことで普段着にヘルメット+ビブスというかなり怪しい出で立ちですが事前にいただいていた写真入りの名札のおかげでスムーズに入館できました。


発災の時刻までは救命のスタッフさんたちに説明をしていただきなが救急車の見学。実際にDMATや救急搬送など救急医療現場の最前線で使用されている救急車の装備を触らせていただきました。

和やかなムードの中AM10:00地震発生!!

発災の放送後は速やかに仮設テントを設営。毎年行っている成果もありものの10分程度で立派なテントが設営されました。その後は地元の商店街から患者さん役として参加していただいた方をトリアージ。トリアージというのは1人に対し約1分程度で重症度を判定し、重傷者をより分ける訓練です。途中からは手間の関係で患者さんの状態を記載したカードを用い続々と来院する患者さんを色分けしボードに記載して行きます。重傷者をより分けると奥のエリアに搬送しいろいろな傷病を想定しシュミレーターを用いた訓練も行われました。

日頃の備えが大事と言われますが特に2020年の東京オリンピックに向けインバウンドの増加や港区の日中の人口80万人とも言われる人口集中の中で沿岸部の津波、高潮など災害時のためにできる準備と考え出すときりがありませんが、普段から顔の見える関係を作ることで非常時にも少しでも役に立つことができれば良いかなと改めて考える1日となりました。ちなみに慈恵会医科大学さんは南青山の当院からは4Kmちょっとなので災害時は1時間くらい歩いて参集することになりそうです😆 やけどやケガの患者さんは見慣れてますが災害時となると普段以上に手早く治療をしていかないといけないし、災害時には物品も手薄くなるであろうから持参した方が良いのかしらなんて余計な事も思いましたが・・。

皆さんも普段からハザードマップを確認したり、簡単な治療であればどこそこのクリニックで見てもらえるか、日中バラバラで生活しているご家族が避難をするとなるとどこに行く可能性が高いのかなど普段から話をする日があれば良いですね。(長文最後まで読んでいただきましてありがとうございました。)