傷跡の治療の不思議☺️
2023年3月11日
おはようございます。南青山TOKUNAKAクリニック院長の徳中です。今日は、眼瞼下垂症の手術と並んで自分が好きな手術を解説します。
おでこの長い傷を治療した画像をおみせします。
簡単にいうと傷を切って縫い直しているのですがまっすぐっ切り直すとあまり変わらないので傷の方向をジグザグにして一部の傷の方向を顔面の皺に沿う方向にかえています。
W形成手術と言います。手術の前にはハリーポッターの傷みたいにジグザグにするんだよーなんてお話しするのですが実際に見てみないと傷が綺麗になることが信じられないですよね。
しかも手術の後はかなり長い期間赤みが逆に目立ってしまう期間があるので我慢も必要な手術です。
術後から赤みを抑えたり傷の炎症を抑える内服を開始。6ヶ月くらいするとかなり傷が目立たなくなります。
術後6ヶ月斜め45度 術後6ヶ月正面
傷の周囲の日焼けを防止するためテーピングなども行っていただくので周囲が少し白抜けしていますが。この後テーピングを終了すると徐々に色がなじみ、もう少しわかりにくくなります。
意外とおでこの傷で悩んでいる方多いと思いますが、メイクで隠したり前髪で隠していたよっていう方でもこの手術を受けられてあまり傷を意識しなくて過ごせるようになりましたと言われると形成外科冥利につきますね。ただ切って縫い直すっていう地道な作業だけの手術なのですが傷の状態によって手術が少しずつ変わるので意外と技術に差が出る手術だなぁとやりながらなら毎回思う手術です。